南部町・南部川村合併協議会

ごあいさつ 〜合併にあたって〜

ご挨拶
南部町長 山崎繁雄
  ご挨拶
南部川村長 山田五良
住民の皆さんの中には、今なぜ市町村合併なのかと思われる人も多いと思います。そこで合併が課題となっている背景を考える必要があります。先ず第一に、これからの行政のあり方が、国主導型の行政から、地方自治体が主導する行政(地方分権)へと変ろうとしてること。第二に、現代、国も、地方も、危機的な財政状況にあること、特に国に依存してきた地方財政の維持が困難になってきたこと。第三に、少子高齢化の到来による、医療、年金、介護保険等、福祉保健対策が現在の制度では支えきれなくなりつつあること。第四に、二十一世紀は環境の時代といわれておりますが、環境問題(ごみ・公共下水道等)が山積みしていることなど。これらの問題に的確に対応して行くためには、行政体制の整備(合併)が必要であると言われております。又、今、日本は多くの企業が不況の洗礼を受けており、リストラ等により失業者が急増しております。そのような時であるだけに、行政のあり方についても改めるべき点は積極的に改善すべきであり、節約すべきは節約し、効率的な行政を行うため、行政体制を再検討すべきであります。では南部町はどこと合併すべきなのか。今日まで紆余曲折がございましたが、町民の皆さんとの声や、議会の皆さんの意見を参考にして、志を同じくする、隣村南部川村と歩調を合わせ、合併の方向で研究を進めることとなりました。『小さくとも、キラリと光る、新しいまち』を実現するため、努力いたしたいと考えておりますが、両町村の住民の皆さんの、『新しいまちづくり』へのご提言を期待したいと思います。 明治22年(1889)に町村制が施行されるまでは、南部組15ヶ村であったのが、南道外7ヶ村が南部村(後の南部町)に、谷口村外6ヶ村が上南部村となり、そのとき岩代村、高城村、清川村もできています。昭和の合併(昭和29年、1954)のとき5ヶ町村による合併協議が進行していましたが、途中協議不調となって2つに分かれ今の南部町、南部川村になったのです。このたび平成の合併が推進されるに際し、両町村民は小規模合併を選択する意向が強く、それを反映して2町村合併の方向で進めることになりました。この両町村合併は歴史的経緯からみて極く自然体の合併であると思います。両町村の合併によって、歴史ある梅の産地が一層充実強化され、みなべの梅が名実共に確固たる地位を築くことができます。また、高速道路南部インターや県立梅試験研究施設が新しく開設されることにより、既存の県立南部高校、JR南部駅と相まって地域の発展性要素が整うことになりますから、合併新町の飛躍的発展が期待できます。合併そのものが一大行政改革でありますが、この際見直すべきは思いきって改革し、そして産業経済、福祉、教育文化、環境等新しい施策を展開すれば、小さくとも内容の充実した新町が建設できるものと確信いたします。仲よし合併をモットーに進めていきたいと思っていますので、理想郷・新南部・実現のため、ご理解とご協力をお願いいたします。



南部町、南部川村は、長い歴史の中で共有の文化を持ち、日常生活、また地域の特産物である梅を中心とする産業・経済において密接な関係を築きながら歩んできました。
また、昭和46年には南部町南部川村環境衛生事務組合を設置し、現在も広域行政に取り組んでおります。
しかしながら、交通網や通信手段の発達などにより、日常生活圏が拡大する一方で、少子・高齢化が進み、また、地方分権社会の到来や住民ニーズの高度化・多様化、さらには、国・地方の財政状況の悪化に対し、南部町、南部川村でも、それらに対応できる行財政基盤の確立と行政運営能力の向上が強く求められています。
こうした状況の中、合併特例法の法期限も視野に入れて考え、「市町村合併問題は避けて通るべきではない。」という共通認識のもと、両町村は平成13年5月に、田辺周辺市町村合併研究会に参加し、事務事業や将来構想に関する調査研究業務に取り組みました。また平成14年4月からは田辺広域任意合併協議会にも参画し、平成14年7月からは南部町・南部川村合併調査研究会を設置して行財政基盤強化型の合併について調査研究を行ってきました。
この間、南部町では合併に関する住民アンケート、南部川村では住民による合併研究会の設置など、合併問題に関する住民の意向の把握に努め、その結果、行政、議会、住民が一体となった合併の方向を見出すことができました。
地域の将来を考えるとき、南部町と南部川村は住民の意向に沿った方向で行財政基盤強化を図るため、両町村が合併問題について主体的に判断するためには、法定合併協議会を設置し、本格的かつ具体的な協議を進める必要があることから、ここに、南部町・南部川村合併協議会を設置するものです。

「南部町・南部川村合併協議会設置理由書」より



南部町・南部川村合併協議会
HOME

南部町・南部川村合併協議会事務局
和歌山県日高郡南部町大字芝265-1
TEL:0739-84-3180〔代〕
FAX:0739-72-4187